■ウィズ・コロナの投資ではコレを意識する?!
内閣も景気後退を認定して「不景気」になっています。
残業代が付かなくなったり、業種によっては、雇用そのものを失ってしまった方もいるでしょう。
まずは、生活費を縮小することです。
預貯金の切り崩しは、将来への投資になるものに使い
生活費のためには、切り崩さないこと。
そして資産運用は、続けることが大事です。
ただしコロナ禍での資産運用は、
いざというときに「使えるお金」になる資産で考えることです。
具体的に言うと、株式投資よりも投資信託を選ぶとよいでしょう。
株式投資は、保有している会社の業績に左右されます。
ジョブチェンジするための「将来への投資」に使いたいと思っても
業績が悪化していれば、株価は低迷していますので
使うことができません。
一方、投資信託は、同じ国内株であっても20~200社程度の会社の株を保有していますので
ある一部の会社の業績が悪くてもマイナスにならないケースもあります。
株よりも投資信託の方が、現金に換金しやすいと言えるのです。
また投資信託は、株式だけでなく債券や不動産、金などの資産で構成されているものもあります。
ウィズ・コロナの現在は、この資産をバランス良く保有するということです。
また投資をするには、ある程度の預貯金が必要なことを忘れないように。
投資は、増やすことが前提ですが価格は上下するものです。
下がった時には、使えないお金になってしまいます。
20~200社程度の会社の株を保有していても市場全体が下落したら投資信託でもマイナスになります。
その時に「将来への投資」のチャンスが来ても使えないお金になってしまうのです。
そのリスクを消すには、価値が変わらない「預貯金」が必要になるのです。
ここを考慮して投資をしないと失敗してしまうのです。
ウィズ・コロナの苦しい時代だからこそ生活をミニマムにして
投資と貯蓄の両方を続けることでアフター・コロナの時代に資産を増やすことが可能になるのです。
ただコロナ禍での「不景気」は、業界によって大きく違っていますよね。
新型コロナの影響を受ける業種には偏りがあり、それほど影響を受けない職種の人もいます。
影響を受けていない方ほど、預金と投資を続けてください。
■資産が1億円あっても早期リタイヤできないケースとは?
資産が1億円あっても早期リタイヤできないケースがあります。
それは、株式ばかりに資産が偏っている場合です。
株で1億円あったとしても、景気の動向や会社の業績によって資産が上下してしまいます。
銀行融資の時は、銀行によりまちまちですが、上場企業株式は株価の50%の評価です。
なので時価で1億円分の株式を保有していたとしても5000万円くらいの価値になってしまいます。
資産1億円あっても、その内訳が株がほとんどの場合は、
景気によって資産が左右されてしまうからです。
株で1億円あったとしても大きな経済ショックがあれば、
2目減りしてしまう可能性もあるからです。
株式の利益は確定しないと「本当の意味」での資産にならないからです。
だからと言って1億円のすべてを預貯金で保有していてはお金を増やせません。
預貯金・株式・不動産の3つの資産をまんべんなく保有しているのが最も良いのです。
不動産は、マイホームだけという場合資産価値も変動していきます。
最も価値が変わらないのは、預貯金です。
プロの投資家の世界でもそれは同じです。
3月のコロナ相場のように株価が急落すると、安全資産の金も売られ現金を確保に走りました。
お金持ちの方で、株式投資に数千万円かけていたとしても
ちゃんと預貯金も同等以上に保有しています。
増えないからと言って、預貯金が少ないのは最も危険なのです。
まして、今は不況の株高です。
いつ下がってもおかしくない状況ですから、ある程度の預貯金は、必須です。
株価が下がって、バーゲンハンティングするにも現金が必要ですからね!
■明日何が起こるかわからないから?
これからの人生で何が起こるのか、それは誰も予想できません。
例えば去年の今頃に東京オリンピックが延期されるなんて誰も予想できていませんでした。
人生のアクシデントやトラブルを完全に回避することはできませんが
もし遭遇してしまった時のために必要な準備をするのは、誰でもできることです。
準備ができているからこそ明日も安心して生活できます。
投資も同じことです。
未来のことは、誰も予想できません。
もし、遭遇してしまった時のために価値が変わらない預貯金も必要ですし
景気が良くなって株価が上がる準備もしておく。
ただ、これだけなんです。
これからの人生で何が起こるのかわからないというのは、
不安も多少ありますがワクワクすることでも、ありませんか?
私は家計に投資を取り入れることを教えていますが投資することが不安だという方も一定数います。
安くないお金を支払って学ぶことを決心したのに不安に感じているのは、もったいないです。
不安感が強すぎると、取るべきリクスも恐怖に感じてしまい
お金を増やすことができなくなってしまいます。
投資でお金を儲けるには、「安く買って高く売ること」です。
なので必ず「安くなる時」と「高くなる時」がやってくるわけです。
そして、現在が高いのか・安いのかの判断は誰もわかりません。
去年の今頃、オリンピックの延期を予測を予測できた人がいないのと同じです。
投資をすると言うのは、お買い物をするとの同じことなんです。
ただ、その買い物に慣れているのか・どうか。
だから専門家の力も借りながら、少しずつ試し経験を積み重ねることで
投資の知識も高まり、自分に合った投資ができるようになるのです。
投資するってことは、未来の自分へのプレゼントなんですよね。
10年後の私に、たっぷりの利益をのせてプレゼントできる!
そう考えるとワクワクしませんか?
今日という1日は、今しか味わえません。
1日1日を丁寧に生きていくのと投資の知識や判断力をつけるのは、同じことなんですよ!
■5年後に使うお金を投資したい?
「5年後に使うお金を投資したい」とご相談を受けることがあります。
5年後に、お金を使うとしても投資は、長期で考えて欲しいです。
特に投資信託を一定額積立で購入する場合は長期間運用しないと、
複利の効果が得られません。
5年後に運用している資金の一部を使うのは良いのですが、
10年20年積立は、続けて欲しいのです。
できれば年金生活に入るまで、ずっと続けることが大事だと思っています。
複利の効果は、年数が長くなれば長いほど増えていきます。
毎月3万円を投資信託で積立した場合、平均リターンを7%で計算すると
約214万円です。
元本は、180万円です。
ところが20年続けると元本は720万円ですが約1,562万円まで増えるのです。
たった5年では、効果が少ないのです。
複利とは、運用から生じた配当を再び投資して継続的に運用をすることで
利息が利息を生んでふくらんでいくのです。
ちなみに、住宅ローンも複利です。
複利で借りたお金が増えてしまうので早く返済した方が
余分な利子を支払う必要はなくなります。
住宅ローンは、長期で借りるのに資産運用は5年というのは、
本末転倒と言えるでしょう。
私が以前、マイホームを売却した時に金利の計算をしましたが
11年間、月平均すると5万5000円も金利を支払っていたのです。
住宅ローンの金利は、1%前後ですから大きな金額ほど利子も大きいのです。
5年後に大きなお金を使うとしたら節約を徹底して1円でも多く投資に回して
投資できる資金を増やし使った後もずっと積立は続けるといいですね。
ローンは、短く、投資は長く。
これが正解になります。
ちなみに、11年住んだ家を売却して築2年の家に住み替えましたので
住宅ローンを返済しても家の資産価値は、高いままです。