投資のヒント

投資信託はなぜ儲からないイメージがある?投資信託を選ぶ際のポイント!

こんにちは、川畑です。

投資信託って、儲からない。

そう思っているのは、金融機関から勧められて購入しているからではないでしょうか?

投資信託について、金融庁から気になる調査結果が発表されました。

どうして投資信託は儲からないと思うのか?


銀行29行を調査したところ、2018年3月末時点で投資信託を保有している顧客の46%が損失を抱えているという結果でした。

3月30日の日経平均の終値は、2万1,454円でした。

その前年の2017年の3月30日は1万9,063円ですから、差額は、2,391円です。

日経平均に連動している投資信託を購入していれば、少なくても10%の利益がでているはずです。

そのような投資信託を購入していないということですね。

それにしても、約半数の46%が損失を抱えているのは、少しびっくりです。

お客様からの投資信託のご相談を受けても大抵、皆さん投資信託を一括で購入されています。

ひどいのは、NISA枠いっぱいの120万円を一括で購入していて半値くらいに下がっている方もいました。
投資信託の選び方がわからないから金融機関で相談して購入するのだと思います。

ですが、プロでも今が「買い時」というのは正確にはわからないのです。

購入時に、価格が上がったり下がったりする説明は、あると思いますが金額が変化する投資信託を経験したことがない方は、
説明されても腑に落ちていないのだと思います。

最近の金融庁の方針を見ると初心者が選べないのだったら、
販売する投資信託の本数を制限する方向に向かっているようです。

つみたてNISAも限定されていますしイデコも運用商品の上限を35本以下に規定されました。

選べない人に合わすのではなくもっと、投資教育をする機会を増やして欲しいと願います。

書籍でおススメの投資信託を購入していいのか?


私たちが受けたお金の教育は、「節約して、コツコツお金を貯める」ことでした。

ところが資産運用とは、「お金を使ってお金を増やす」ことです。

お金に働いてもらう、とも言いますね。

お金を使ってお金を増やす経験を子どもの頃に学ぶ方は、少ないですね。

なので、戸惑うことも多いのです。

投資を始めようとしたら、まず書籍を買う方が多いと思います。

特に投資信託でしたら、必ずおススメの投資信託が掲載されています。

実際、拙書でも投資信託を掲載していますが、それをその通りに購入したらいいのかというとそうでもないのです。

おススメの投資信託をそのまま購入してはいけない理由のひとつは、おススメの投資信託であっても購入する「証券会社」によって、手数料が違うこと。

いくら良い投資信託でも、購入する証券会社によっては購入時の手数料がかかる場合があります。

また、どうして、その投資信託が良いのか自分自身で納得していないと危険です。

つまり投資信託の資料である「目論見書」も読まずにもしくは、読んでも意味がわからずに購入しては、いけません。

わからなかったら、調べること。

投資信託の目論見書は、調べてもよくわからない複雑な仕組みの投資信託もあります。

書籍でおススメとされていても、複雑な仕組みを理解できないのであれば購入してはいけません。

なぜなら、売却の時期がわからなくなってしまうからです。

お金を使って、お金を増やす場合は購入して、そのまま保有するだけではなくある程度売買する必要があるのです。

そもそも、仕組みがわからない投資信託では売却のタイミングもわからないですよね。

投資信託を販売するのが目的ではないでしょう?


昨日はFP向けに投資信託の目論見書と運用報告書の読み方の講義をしてきました。

顧客から投資信託の見直しを依頼された場合に目論見書や運用報告書を使って
現在保有している投資信託の現状を説明して今後の方針を提案できるようにするための講義でした。

ところが頂いた質問の中で年代ごとの資産配分を知りたいとご意見を頂きました。

私は年齢でポートフォリオを設定するのはナンセンスだと思っています。

お金を使う目的といつ使うお金なのかでポートフォリオを決めるべきです。

考えてみてください。

株価が上昇する勢いの強い経済の時は若い人でも年配の人でも株を買ったら上がるのです。

年配だからと言って、逆に値下がりしている債券を買っては、資産を減らすだけです。

もちろん、労働収入がない年金生活者の場合、株に充てる資金を少なくする必要はあります。

でも、ポートフォリオは年齢に関係なく現在の経済状況と何に使うお金なのかで、決めていくものです。

年齢でポートフォリオ(資産配分)を決めるのは、金融機関が販売マニュアルを作る時に販売しやすいからです。

私たちFPは、金融機関と違って商品を販売することが目的ではないので、まず、どんな投資信託なのかを目論見書で読みこなして運用報告書で、
その投資方針が実行できているか確認できることは、投資信託を選ぶ際に必要な基本なのです。

昨日の講義では、途中で理解度を測るためのテストもしたのですが参加者の方は、テストにビックリしていました。

少しスパルタだったかもしれませんが投資を教えられるFPの方が増えることを願っています。

投資の利益は相場が決めるが、事業の利益は自分で決められる?


私が監修をしているコミュニティに下記のようなご質問が届きました。

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250万円の資金があるので、1000万円位になればいいなぁ…

何て欲張っていますが可能なのでしょうか。

無理なら、せめて倍位にはしたいと思います。

月々のお小遣いとして3万円位欲しいですね。

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「投資=お金が増える」と考える方は多いですがお金が増えるということは、
同じくらい「減る」可能性もあるのです。

このように元本に対して、増やせる目標金額は、設定しない方が上手くいきます。

増やす目標を立てるとメンタルがブレてしまうのです。

「250万円を500万円に増やす!」と、設定してしまうと、それよりも増えない場合心理的に失敗と勘違いしてしまうからです。

そうなると、利益が十分のっていない時に売却してしまったり、含み損が出たときに、イヤになって売却してしまうのです。
※含み損とは、本当の損ではなく 保有中にマイナスになること。

投資の結果は、その時の経済の状態なので、過度に期待することは避けた方が良いです。

利益は、自分が決めるのではなく相場で決まるのです。

ただし、自分で事業をしているのでしたらある程度利益を予測することはできます。

前期の決算書を活用して利益から計画を立てて実行し進捗具合に合わせて修正していけば目標利益を達成することは出来ます。

ここを混同している方は、とても多いのです。

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