こんにちは、川畑です。
投資をはじめる前にお客様の「夢」や何のために投資するのか・したいのかを私は必ず伺います。
それは投資する前に「シナリオ」をつくることで失敗を避けることができるからです。
投資スタイルには、「これが一番いい!」という明確な答えはありません。
投資シナリオが必要な理由とは?
投資家のリスク容認度も違いますし株式投資の場合長期と言っても、
10年保有するのか2~3年保有するのでも選ぶ銘柄が変わってきます。
「お金は使うためにあるもの」ですから何に使いたいのか、明確にすることで投資シナリオも変わってきます。
なんとなく、投資をするのは失敗のもとです。
投資信託でも株でも購入したら終わりではなく購入してからが「始まり」なのです。
特に難しいのは「利益確定のタイミング」です。
想定していた利益水準まで、株価が上昇してその勢いが強い時は
「まだ上がるかも!」と、期待して売れなかったりするものです。
私も、過去何度も小さく失敗してきました。
利益確定は、難しいのです。
投資シナリオを作っていないということは、地図を持たずに、目的地を探すようなものです。
シナリオと言っても、最初はなかなか精密には作れません。
ですが、手書きの地図でも「無いよりはあったほうがいい」ように簡単なシナリオでも、無いよりは、ずっといいのです。
投資をはじめたら、完全なほったらかしはでまきません。
特に株式投資は、決算短信を見たり、四季報でチェックする力をつけることで、より精密なシナリオを作ることができますね。
投資を考える上で必要な知識とは?
株式投資のシナリオを考えるにはディフェンシブ株と景気敏感株を意識してみてはいかがでしょうか?
景気敏感株とは、その名の通り「景気動向によって、業績が大きく変動する銘柄」です。
鉄鋼、化学、紙パルプなどの素材産業や工作機械などの設備投資や輸出関連株です。
ディフェンシブ株とは、「景気の影響が相対的に低い銘柄」です。
医薬品や食品、電気・ガスなどの公共サービスなどの銘柄です。
不動産や国内の需要が多い小売業は、中間的な銘柄です。
投資シナリオを考える時は、ディフェンシブ株と景気敏感株では保有期間が違ってきます。
景気敏感株は、景気が良くなると値が上がりますので、それを狙って比較的短期で売却。
一方のディフェンシブ株は、景気が悪化しても業績は変わらないので、長期保有と考えられます。
ディフェンシブ株と景気敏感株を意識できたら現状の経済を考えてみましょう。
良くも悪くも日本株はアメリカ経済の影響を受けます。
米中の貿易摩擦や為替の影響を考えると景気敏感株は、保有の比率を下げると考えられます。
まだ少し早い気もしますが、個人的にはディフェンシブ株も意識していいのでは?
そんな印象があります。
以前「長期投資するなら配当利回りを気にしてみる?」と書きましたが、
ディフェンシブ株で、配当利回りが高く株価が下がっている銘柄があれば買ってもいいかな? と、感じます。
いずれにしても、投資シナリオを考えるにはディフェンシブ株と景気敏感株を意識すること。
景気敏感株を保有している場合は比較的早く利益を取って売却すること。
そして、経済の雲行きを見ながらディフェンシブ株にシフトしてもいいかもしれませんね。
「資産」をイメージできていますか?
先日打ち合わせをしていて「資産」について、イメージできていない人が多いと聞かされ、ビックリしました。
特に、収入が多い方に多いようです。
あなたは、資産についてイメージできていますか?
「これだけ稼いでいるから、心配ない」
そんなふうに、考えている方は危険です。
私が言う資産とは、保有しているだけでお金を生みだすものです。
金の卵を産むニワトリのようなものですね。
具体的には、株を保有する、不動産を保有する金利の高い債券を保有するなどです。
または、それらの資産で運用されている投資信託ですね。
資産についてイメージできていない人は株も不動産も債券も保有していないでしょう。
また、お金持ちほど、リスクの高い資産はあまり保有していません。
少しイメージしてみてください。
1億円金融資産を保有していて、その内の1000万円を日経平均が下落した時に
日経平均の値動きに連動する投資信託を購入します。
例えば、2万円台まで下がった時に日経平均に連動する投資信託を購入して
2万3000円まで戻した時に売却したら、
たった3000円の利益でも、投入額が大きいので300万円が手に入ります。
なので、資産を持っていれば、持っているほどお金は簡単に増えるようになります。
お金持ちほど、リスクのある投資はしないのです。
いくら持っているとお金持ちなの?
お金持ちって、いくらくらい持っていればそう呼ばれるのでしょうか?
野村総合研究所(NRI)が2016年に発表した「NRI富裕層アンケート調査」を参考にしてみました。
↓
http://bit.ly/2m09uwE
上記調査では、不動産を含めない金融資産で1億円以上を保有している世帯を「富裕層」、
さらにその上の「超富裕層」は、5億円の金融資産になります。
ちなみに、金融資産とは預貯金、株式、債券、投資信託、一時払い生命保険や年金保険になります。
同アンケートを見ると、2013年から富裕層・超富裕層が増加したそうです。
それは、株価が上がったからですね。
2013年は、我が家の資産も急に跳ね上がりました。
特にコツコツ積立で続けてきた、投資信託がビックリするくらい増えました。
金融資産が2000万円に到達したのも、この時期です。
それは、コツコツ6年間積立を続けたから増えたのです。
6年という時間があったから、大きく増えたのです。
つまり安全に増やすには「時間」が必要なのです。
少額でもいいので、早くから積立投資信託に取り組むことですね。
そして、投資信託である程度資産ができたら株式投資にもチャレンジしてください。
上記資料あったように、富裕層・超富裕層が増えたのは、株式を保有していたからです。
逆に言うと、投資信託や株式を保有していないと富裕層にはなれないのです。