こんにちは、川畑です。
突然ですが、投資を始めたばかりの方からこんなご相談をいただきました。
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購入したファンドがマイナスになって行くのを、ただ眺めるだけ。
本当に投資して大丈夫だったのか?
長期で見ていくのにマイナスが加算されていくのではないか?
とても不安です。
プラスに動くファンドはどれを買えば良いのか知りたです。
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ちなみに、一括で100万円などを投資したわけではなく、積立で投資信託を購入している方です。
実は、このように考えてしまうのは非常に危険なんです。
お金を増やしたい、でも損するのは嫌だ!!!
購入してからずっとプラスに動くファンドはあり得ないからです。
「お金を増やしたい、でも損するのは嫌だ」と思っている方は、投資をしない方が良いでしょう。
投資で利益を得るには「安く買って高く売る」
これしかないのです。
ここを理解できていれば、積立購入してマイナスになっているということは
安く買えていると理解できるはずです。
投資の利益は、我慢料です。
マイナスでも我慢して耐えられた人が利益を得ることができるのです。
ここを理解できていないと金融機関でススメられた投資信託で失敗してしまうのです。
金融機関では、マイナスになっている投資信託をおススメしません。
去年から上昇していて、値上がりのピークに達している投資信託を勧めます。
そのような投資信託は、購入後少しは増えますが投資信託は長期投資だからと言われ、
そのまま利益確定もせずに保有して何かの拍子に暴落してしまいます。
マイナスが嫌で売却してしまい、損を確定してしまうのです。
高リターンを期待するのでしたらマイナスになることも受け入れなければなりません。
マイナスが受け入れられないの場合は預貯金しかできないのです。
投資は、マイナスも受け入れられる人がするものです。
ここを間違えないでくださいね。
リスクが少なく大きく増える投資はあるのか?
リスクが少なく、大きくお金が増える。
そんな夢のような投資はありません。
ところが何故か誤解している方がいらっしゃいます。
以前の我が家の家計は、毎月6万円の赤字でボーナスで補填していました。
それが、毎月6万円も貯蓄できるようになりました。
と、いう記述を見て毎月6万円で6年で2000万円に増えたと思ってしまうのです。
そして、主人もボーナスを投資したと言うと「落胆したと」と、訴えるのです。
そもそも、6万円を6年で2000万円にするには43.8%ものリターンが必要です。
40%以上のリターンを得るにはかなりのリスクが必要になります。
そんなリスクの大きい投資を子どもの教育費を貯めるのに使いますか?
では、実際にはどのくらいのリターンだったのかと言うと15%程度だったと思います。
それでも十分にすごいことです。
預貯金で準備していたらあり得ないリターンです。
リーマンショック後のすべての資産がマイナスになっても、
コツコツ積立をしていたので投資信託の積立では、考えにくいほど高リターンだったのです。
投資というと、魔法のようにお金が増えると勘違いしてしまうのでしょうか?
逆に言うと、15%減らしていた時期があったということです。
リスクとリターンは、表裏一体です。
投資は魔法ではありませんのでタネ金は必要です。
金額が少なければ、それなりにしか増えません。
最初は、少額でも良いのでコツコツ続けそれを使わずに、さらに投資額を大きくすることでお金は増えていきます。
そもそも毎月6万円の赤字を克服したら年間72万円の節約です。
まずは、節約から始めてくださいね。
年齢でリスクを左右するってどうなの?
ロボットアドバイザーなどAIの投資助言を試しにやってみると
必ず年齢を聞かれます。
私は、この「年齢」でリスクを判断するのは非常にナンセンスだと思っています。
もちろん年金生活になったら預貯金などの「無リスク資産」の割合を増やすことは必要です。
無リスク資産とは、預貯金などの元本が保証された安全資産のことです。
現金収入が年金だけでしたら預貯金の割合は、多くします。
ですが、投資に回す資金まで年齢でリスクを考えるのは、「ちょっとヘン」だと思うのです。
力強く株価が上昇している時でも60代だからリスクの少ない債券の保有を高めるのは、どう考えてもヘンだと思うのです。
しばらくの生活に困らないくらいの無リスク資産があれば、株が上がる時は、株で保有している方が正しいと思うのです。
ただですね、今が株価が力強く上がっているとか、そろそろ手じまいをする時期など分かっていることが前提です。
価格が変化する金融商品、株とか投資信託などを、運用したことがないと勉強しただけでは、腹落ちしません。
実際に自分のお金を運用することで、勉強したことが理解できるようになります。
勉強も大事ですが、体験することも大事です。
景気の循環は、長い時間をかけて推移します。
たくさんの景気循環を体験できると経験値が上がります。
分からない時にリスクをたくさん取ることは危険なので少額しか投資できません。
なので早くから正しい知識を学び実際に運用して体験をして資産運用が
上手になっていれば年齢でリスクを考えるのは、ナンセンスなのです。
投資と保険のリスクを同じと考えていませんか?
「リスク」というと危険というイメージがありますが「リスク」という言葉は、投資分野と保険分野で意味が異なります。
投資分野におけるリスとは、
リターン(収益や損失)の不確実性(振れ幅)を指します。
なので利益が上がることもリスクを受け入れた結果なのです。
リスクを受け入れないとお金は増えませんし受け入れ過ぎると減らすことになります。
リスクを上手にコントロールするには、お金を分散させることです。
「卵は1つのかごに盛るな」という投資格言があります。
1つのかごにすべての卵を入れてしまうと落としてしまったら、すべて割れてしまいます。
でも複数のかごに分けておけば1つのかごが落ちても、他のかごの卵は無事ですよね。
ただし、お金の分散だけでなく「時間」も分散すると投資に割く時間も減らせます。
先日、下記のような感想をいただきました。
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ある程度「ほったらかし」で投資して良い。
それを聞いて驚きました。
投資というと株の値段をチャートと睨めっこしながら、
売買しなければならないと思っていましたので、
専門家じゃないと、ムリと思っていたからです。
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時間を分散するということは、「投資のタイミングを選ばない」ということです。
一定額を定期的に購入することで価格が下がった時にも買えますし、高値で購入してしまう危険も低減できます。
だから「ある程度ほったらかし」にできるのです。
家事も子育ても仕事もあるのにチャートと睨めっこする投資は私にはできませんでした。
もちろん、投資の勉強をするためには時間は必要ですが忙しくても、
投資を続けられることが、とても良かったのです。