こんにちは、川畑です。
読者の方から、1つよく聞かれることがあります。
それは、
「どのくらいの期間投資するのですか?」
という質問です。
長期投資とは、基本的にずっと続けるものです。
運用を続けながら、増えた分を引き出して使うということです。
長期投資って、どのくらいの期間投資するの?
例えば、60歳から積立で投資信託を購入するとします。
収入がある65歳までに500万円分を購入しました。
年金生活に入ってからその500万円を毎月5万円ずつ取り崩します。
平均で6%の利回りで運用を続けていれば毎月5万円を引き出しても11年6ヶ月も使うことができます。
運用していない場合は、8年3ヶ月で尽きてしまいます。
年金の不足額を補うためでなくお子さんの大学費用などのためでしたら、
入学前の経済状況を見て2年前くらいから、預貯金にシフトしておくと良いですね。
投資をする期間は、あなたが何にお金を使いたいのか、によって変わってきます。
長期投資とは、景気の循環の間株価が高い時も安い時も積立を続けて増やすものです。
あなたが投資を始めた時の景気によっては増える年数が変わってきます。
3年で倍になる事もあるし私のように、倍になるのに6年かかることもあります。
目標として2倍に増やしたいと思うのなら10年間くらいが投資の期間と思ってくださいね。
ただし、長く続ければ続けるほど「複利」で増えますので時々使いながら、運用は、ずっと続けてくださいね。
私も、子ども達の塾費用や入学金として使いながら投資もずっと続けています。
途中で会社を退職して独立起業したりで積立できる金額は、変化していますが、
その時にできる金額で投資を続けています。
「やれやれ売」していませんか?
「今、買い時と言われた投資信託を購入したらマイナスになってしまいました。
今後、ずっとマイナスだったらと考えると本当にお金が増えるのか、不安です」
投資信託の買い方を教えてして、上記のようなご質問をいただきます。
買い時=お金が増えると、思っているのかもしれませんが、
買い時=安くなってる=マイナスの資産を買う
が正解なんです。
少し思い出して欲しいのですが投資で儲けるには「安く買って難く売る」しかありませんよね?
なので「買い時=マイナスの資産を買う」と、いうことですから、購入してマイナスなのは、まだまだ安く購入できるチャンスなのです。
さらに積立で購入するのでしたら今マイナスになっていたら、もっと安く購入できることになります。
また、積立買付を続けていても株価が急落してリターンがマイナスになることもあります。
マイナスになると「この投資は失敗だ」と感じる方もいらっしゃいます。
ですが、株価は、上昇と下落を繰り返しながら長期的にみると上昇しているのです。
ここで言う長期とは、30年くらいの長期です。
なので数年間マイナスになっても、慌てないことです。
そして、もっともやってはいけない売却があります。
リターンがしばらくマイナスになった後、プラスに戻ったタイミングで売却してしまう「やれやれ売」です。
このやれやれ売によって長期投資を止めてしまうのは、とてももったいないことです。
世界中に資産を分散していれば1年や2年といった短期のマイナスでも
10年20年、30年という長期で見るとマイナスの期間があったから大きなプラスが期待できるからです。
資産がどんどん目減りするので、資産運用に後ろ向きになりがちです。
なので、プラスに戻った時に少しの利益を確保しようと「やれやれ売」をしてしまうのです。
マイナスになっても続けることが資産運用で最も大事なことです。
「やらなければよかった」と思うのは最初だけ?
長期投資とは、少なくとも10年以上続けられることが前提になります。
ただ、10年間まったく使えないのか?
と、いう訳ではありません。
投資信託を長期・分散・積立する場合は、
どうしても必要な時はプラスになっている資産の一部を売却して使っても大丈夫です。
ですが、基本的には10年以上積立を続ける方がリターンが大きくなります。
途中で引き出しては、あまり増えません。
そして長期・分散・積立を続けるのが最も苦しい時期は、始めたばかりの1~2年です。
なぜなら、最初の1~2年は、マイナスになっていることが多いからです。
特に昨年の3月のような急落する相場になると
「やらなければよかった」なんて思いがちです。
それを我慢して続けることが大事です。
行動経済学の研究によると、お金が増えるよりも減ってしまう方にストレスを感じるそうです。
積立の最初の頃は、リターンがゼロの状態から始まりますので最初のうちは、リターンがプラスとマイナスを行き来します。
元本を少しでもプラスになっていると「うれしい」と感じますが
元本を少しでもマイナスになると「悲しい」と感じで、最初の1~2年は、一喜一憂しがちです。
長期投資なのですから、最初にマイナスでもそれは失敗ではなく「当たり前」のことなのです。
また「投資の利益は我慢料」と言われています。
我慢できた人だけが、リターンを享受できます。
また10年を待たずに途中で引き出したいと考えていても
最初の1~2年を我慢できれば増えている投資信託を売却するより
まったく増えない預貯金から資金を工面するようになると思います。
積立しているだけで増えていくのですから増えない預金から使うのは、当然です。
投資には損切も必要は、本当か?
投資をするということは、リスクを取るということです。
リスクがあるから、増えるしリスクがあるから、減ることもある。
ここを理解できていないと痛い目にあってしまいます。
「投資には、損切も必要」と色々なところに書いてありますが投資方法によっては、損切してはいけないこともあります。
投資信託を毎月一定額で購入していく積立投資では損切は、基本的にしません。
そもそも一括で購入するところを時間を分散して購入するのですから
マイナスになったということは、安く購入できるチャンスなんです。
このチャンスの時に「マイナスになったから損切しなくちゃ!」と考えて売却してしまったら「損」を確定してしまいます。
積で購入する場合、損切するのは、繰上償還の規定以下になった場合です。
例えば受益権口数が10億口をしたまわったときに、繰上償還する、と記載がある投資信託の場合、
受益権口数が10億口を下回ってしまったら損切も覚悟します。
その際も、すぐに繰上償還とは、なりませんので、なるべく高値で売却できるように、評価額を定期的にチェックして売却した方が良いでしょう。
損切をするのは、チャートを使って購入するタイプの投資です。
株式投資でも、未来の将来性にかけて投資をするのでしたらマイナスになっても損切は、しません。
かのピーター・リンチ氏も損切してはいけないと言っています。
もちろん、完璧な株を購入するという条件付きではありますが、
中途半端に聞きかじって「損切」すると大失敗になってしまいますのでご注意くださいね!