こんにちは、川畑です。
今回は「投資信託」についてお伝えしていきます。
投資信託の3つの特長とは?
まず、投資信託には3つの特長があります。
1つめの特長は、運用や管理情報収集をプロに任せられる
特に情報収集は、個人が入手できるレベルではない情報が早く正確に入ってきます。
数千億円というお金を運用しているのですから、個人ではとても手に入らない情報が得られるのです。
2つ目は、少額で分散投資ができる
株の場合、100株に統一されてから割と買いやすくはなりましたがそれでも50万円以上でないと購入できない銘柄は、たくさんあります。
債券に至っては、個人向けに発行している社債は少ないです。
機関投資家向けの債券は、1億円からの販売なので個人で購入するのは難しいです。
それが、投資信託だと100円から購入できるのは個人投資家にとっては、ありがたいことですね。
3つめは「透明性が高い」ということです。
これは、目論見書や運用報告書を読めば細かい手数料や、どの銘柄をどのくらい購入したか、逆に売却した銘柄とその数まで明記してあります。
ただ専門用語が多くて初心者は、読んでも意味がわからないのです。
お金の専門家と言われるファイナンシャルプランナーでも運用報告書の読み方を知らない方は多くいます。
それどころか販売している方でも、知らないケースもあるのです。
私は、個人投資家として、証券会社から電話営業をされることがありますが、
運用報告書にある内容を聞いてみると答えられない販売員も少なくありません。
目論見書は、説明義務がありますが運用報告書は、説明しなくてもいいので勉強されていないケースもあるのです。
販売されている方でしたら重要な箇所だけでも運用報告書を読めるようになってほしいですね。
投資信託は複利で減ることもあるって本当?
私がはじめて投資信託を購入したのは20代の頃でした。
中期国債ファンドと言って、中期の国債で運用する安全性が高いと言われる投資信託です。
当時は募集のチラシに予定分配率などが書いてあり確か4%くらいだったと記憶しています。
昔は、どのくらい配当があるのか表記が可能だったのです!
今は実績分配率でないと記載できません。
それから25年くらい投資信託をずっと売り買いしています。
投資信託は、基本的には長期保有するものですが私は一定期間で売買した方が良いと思っています。
それは、ずっと投資信託を保有してきて実感している事実だからです。
書籍やネットの情報を見ると、投資信託は「複利」で増えるという記事をみかけます。
もちろん複利で増えるのは事実ですが、それは「右肩上がり」に増えている資産という前提があった時のみなのです。
逆に値下がりしていくと、複利効果は「逆」に働きます。
どんどんマイナスになってしまうのです。
それは、身をもって体験しています。
その体験があるので、景気状況に合わせて適度に売買することをおススメしています。
よくネットでは「素人には景気を読むなんて無理」と、書いている方を時折見かけますが、最初から諦めてはいけないのです。
特に私が危惧しているのは、バランス型の「ターゲットイヤー」になっている投資信託です。
これは年齢で区切って資産配分を決めているのです。
景気じゃなくて自分の年齢なんです。
もしも、このターゲットイヤーの投資信託を株価が下落を続けるときに始めたら株式の配分が高いので、ドンドン資産が目減りしてしまいます。
その後、株価が上昇した時にリスクを取れない年齢になっていて債券の保有が大きくなってしまったら?
せっかく株で保有していた資産が増えるのに逆に値下がりする債券を保有することになり、さらに資産を減らしてしまうのです。
景気と真逆の資産配分になってしまいます。
最初から「素人には無理」と諦めては大きな痛手を伴ってしまうのです。
なので初心者には、少し難しくても景気を読むことを諦めてはいけないのです。
投信の少なすぎる純資産残高が危険な理由?!
投資信託は長期保有が基本です。
だからと言って、ずっと「ほったらかし」は危険です。
私は毎月1回、30分くらいは投資信託の状態のチェックをおススメしています。
毎月見ることができない場合でも、年に1回は必ずチェックしましょう。
気になるこんな記事を読みました。
・繰上償還だけではない―
“少なすぎる”残高に注意
http://bit.ly/2roLqX1
投資信託の純資産残高が少なくなってしまうと、パフォーマンスも悪くなってしまいます。
どうしてパフォーマンスが悪くなるのか?
純資産が少ないということは、運用できる資金が少ないということです。
当初100社ほどの企業の株を購入する予定だったとしても、純資産が少なければ、予定していた株を購入することができなくなってしまいます。
そのような理由で運用成績が悪くなってしまうのです。
これを避けるには、毎年1回から2回更新される「運用報告書」を読むことです。
運用報告書は、ファンドマネージャーが書いていますので、その運用方針や考え方がわかる唯一の報告書です。
投資信託の中には、専門用語が多く読みにくいものもありますが、数字のデータだけでも、確認しておくべきでしょう。
あなたが働いて得た、大事な大事なお金です。
ほったらかしにしては、お金は増えてくれません。
テーマ型の投資信託が初心者に向かない理由とは?
テーマ型の投資信託ってご存知ですか?
投資信託は、大きく分けて
「インデックス型」と「アクティブ型」に、分かれますが、
「アクティブ型」の中には、特定の「テーマ」に合う銘柄のみを組み入れていく投資信託のことです。
例えば「介護」や「バイオ・ヘルスケア」
最近人気を博したのは「EV関連」や「ロボット関連」などでした。
基本的には、将来に市場の拡大ず予測されるような成長性に着目したテーマが多いです。
少し前だとAI(人口知能)なども、たくさん発売されました。
これらのテーマ型ファンドは、販売会社などで説明会を開いていることが多いです。
この説明会、とても「夢」があるんです。
AIやロボットなどは、テレビやニュースでもよく取り上げられているので、
投資を全く知らない人でもなじみがあり将来性を掲げられると「夢」を感じます。
ただし、少し考えて欲しいのです。
テレビやニュースで取り上げられていると、いうことは
もう既に投資の世界では知れ渡っていて株価が「高値圏」にあることが多いのです。
こんなことがありました。
私の有料サービスを受け始めて、投資に興味を持ったクライアントが、
ロボット関連のテーマ型投資信託の説明会に行かれました。
投資信託の説明会は、無料で開催されていることが多いので参加しやすいのです。
説明会では、将来性を数字で掲げ夢のある話が多かったようです。
それで、どうしても欲しくなってしまい私に相談してきました。
私は組入れ銘柄の株価を丁寧に検索して株価が高値圏にあることをお伝えして
やっと、購入を踏みとどまっていただきました。
ただし、テーマ型の投資信託は、成績が悪いのかと言えばそうとも言えません。
例えば1990年代に発売されたIT関連の投資信託はITバブル崩壊後大きく基準価格を下げました。
ところがその時にアマゾンやアルファベット(グーグル)、アップルなどを安値で仕入れたことで、最近になって、基準価額が大きく上昇したのです。
つまりテーマ型は「いつ買うのか?」が大事なのです。