投資のヒント

株式投資と投資信託の違いとは?投資信託の複利効果についても解説!

こんにちは、川畑です。

投資信託の選び方を教えていて少し驚いたことがあります。

私は書籍でも書いているように、投資信託を資産ごとに分散して保有することを教えているのですが
「株=日本株に投資する投資信託」と、思っている人が少なからずいるということです。

投資信託と株は、まったく別モノです。

株式投資と投資信託の違いとは?


株とは、会社を運営するために必要な資金を出資してくれる人を集めるための行為です。

企業は、新製品を研究・開発するためや工場や機械などの設備を購入したり働く人を雇ったりするために資金が必要です。

そこで資金を出してくれた人に対して投資の証明書として付与されるのが「株式」です。

昔は、紙の株券がありましたが現在は、電子化しています。

その「株」を証券会社を通じて購入するのが株式投資です。

株を購入した投資家から集めたお金を企業が返済する義務は、ありません。

では、投資家は、どうやって儲けを出すのか?

出資した株が値上がりしたところで売却することです。

私たち個人も株式を購入することができます。

ですが、株が値上がりするかどうかはなかなか個人では、わかりません。

そこで、金融のプロが個人投資家の代わりに株を選んで購入してくれるのが投資信託になります。

投資信託は、投資家から集めた資金で20社以上の企業の株を購入します。

投資信託を買うということは、間接的に株を保有するということになります。

ここが株式投資と大きく違うところです。

また、投資信託は複数の企業の株を保有することで、その中の1企業が倒産してしまってもゼロ円にはなりません。

株式投資でしたら、保有している株を発行している会社が倒産したらゼロ円になります。

なので、投資信託の方が安全性が高くなります。

投資信託も株式投資と同じく保有している株が値上がりしたところで売却したらお金は増えます。

ただし、株の選び方が悪くて保有している株が値下がりしたら、投資信託の価格は下がります。

投資信託と株は、違うモノなので選び方も、まったく違うのです。

投資のやり方は、学校では教えてくれませんが株式会社の仕組みについては小学校や中学校でも教えています。

ちょうど次女は、社会でその辺りを学んだところで、
「資産家って、ママみたいな人を言うんだね」と話してくれました。

義務教育で習う程度のことは、社会にでてからは、教えてもらえません。

忘れてしまっていたら、まずご自身で調べましょう。

分配金がでる投資信託の売却は?


読者の方より、このようなご質問いただきました!

———————————

NISA枠を利用して、分配金の出る信託投信を
購入しております。

分配金は再投資しております。

NISA枠を超えた分は特定口座に入るようですが、
解約するのは、

特定口座分からの方がいいんですよね?

分配金に掛かる税金の観点から
そのように考えておりますが、

実際のところ、自信がございません…

———————————-

解約とは、お金を使う目的があって売却するという前提で回答いたします。

解約する金額やどのくらい利益がでているのかにもよります。

なので一概には言えませんが、
10万円や20万円などまとまった金額で利益が乗っている投資信託でしたら
NISA枠から解約して使った方が良いです。

なぜなら、売却額が多ければ分配金にかかる税金よりも売却益に対する税金の方が多いからです。

さらにNISA口座の非課税期間は5年と決まっています。

その資産が値上がりするピークにあるのでしたら
使う予定がなくても、利益確定のため売却しておくべきです。

次に値が上がるのが5年以内にくるとは考えにくいですから制度をもう一度確認してみましょう。

NISA口座は、2023年までの制度です。

お金を入れられるのが2023年まで。

2023年にNISA口座で買い付けした株や投資信託は、2027年まで非課税で運用できます。

2019年に購入した投資信託は、2023年まで運用することができます。

ただしロールオーバーはできなくなりました。
2024年に新しいNISA口座ができないからです。

なので、今年購入した投資信託や株は5年以内に売却するか、
特定口座に移管して運用を続けることになります。

特定口座に移管する時に注意したいのは移管した時の価格が「新しい購入価格」になること。

新しい購入価格が購入した時よりも値が上がっていれば、非課税の恩恵を受けますが、
値が下がって特定口座に移管された場合、購入した金額に戻っても課税されてしまうということ。

よく制度を理解しておきましょう。

投資信託の複利効果について考えてみる?


「投資信託を積立購入することが、なぜ複利で増えることなんですか?」

そのようなご質問をいただきました。

複利とは、投資から得られた利益を元本に組み入れ、その元本に対して利益が再度計算されることを指します。

例えば、毎月3000円を年利10%で20年間積立すると、
元本72万円が227万8,2107円まで増えます。

投資信託を積立すると、どうして複利で増えるのか?

それは、利益も運用に回すからです。

毎月分配型の投資信託の価格の推移を見てください。

http://bit.ly/2tY8QnQ

利益である分配金を再投資した青いラインの価格と分配金を再投資しない赤いラインの価格に大きく差がでていますね。

複利の効果は、この差のことなのです。

※分配金とは、投資信託の収益から投資家に
還元するお金のこと。

では、分配金が出ない投資信託は複利効果がないのか?

そんなことはありません。

投資信託の価格には、利益も含まれています。

つまり、複利運用を行った結果が価格に反映されているということです。

投資信託の過去の価格の推移を確認すれば理解できます。

投資信託は投資先の商品である株式や債券等に価格変動があるため基準価額も随時変動しています。

普段は見えにくい部分ですが、分配金を出さない投資信託の場合
基準価額には既に過去の利益が累積投資されているということです。

ただし、運用成績が良くなければ複利効果ではなく、損失に転じてしまいます。

その場合は、積立した利益もなくなってしまいます。

マイナスになった時に、売却してしまっては損を確定することになりますので、
安く買って高く売ることが鉄則になります。

これからたくさんお金が必要になっていくからこそ、もっと真剣にお金と向き合っていく必要がありますよね。 そこで記事を全部読んでいただけたあなたには特別に、以前実際に3980円で販売していた「お金が貯まるようになる勉強会」の動画セミナーの一話分を無料でプレゼントさせていただきます。 無料メールセミナーとセットで、正しいお金との向き合い方を勉強していきましょう。