こんにちは、川畑です。
なぜ投資信託は、個人投資家が買いやすい金融商品なのでしょうか?
いままで解説してきたように、債券は、銀行預金よりも金利が高く魅力的ですが、
企業が倒産などになってしまうと元本割れや利子が支払われないリスクがありました。
投資信託が初心者に向いている理由
また、個人向けの社債は、最低申し込み金額が100万円のものが多く、資金がない人には無理です。
また株は、10倍以上に値上がりする銘柄もありますが、それを素人が見つけるのは、難しいですし
売買するタイミングによっては、儲けるどころか損をする可能性もあります。
また、すべての資産で株を1つだけしか保有できないとなると、
株を発行している企業が倒産してしまったら資産がゼロになってしまいます。
投資をしてみたいけど、少額でチャレンジしてみたい。
投資をしてみたいけど、銘柄を選ぶ自信がない。
そんなニーズに合った金融商品が投資信託なのです。
投資信託は、複数の投資家から、お金を募ってプロのファンドマネージャーが選んだ株や債券で運用されています。
投資家のお金をまとめた資金で20銘柄以上の株を買うので、個人投資家は、少ない資金でも購入できます。
ネット証券などでは、100円から購入できるので、お勧めです。
また、実際に株を購入したり管理するのは、信託銀行になります。
募集と運用と管理が分かれているので、資産は安全に守られています。
ただし投資信託には、3社が係わっていますので、手数料がどうしてもかかります。
債券も株も保有している間は、手数料がかかりませんが
投資信託は、保有している間に手数料がかかります。
ここがデメリットではあるのですが少額で購入でき、積立定期のように、毎月一定額で購入することもできるのは
資金の少ない個人投資家には、ありがたいことです。
投資信託も選び方が重要なんですよね
お金って、どんなもの? と、いうところから
「預金」「保険」「債券」「株式」「投資信託」
という金融商品にいて解説してきました。
私たちが労働の対価で得た「お金」は金融商品を通して企業にお金が流れます。
「投資信託」は、個人で購入するのが難しい株や債券をプロのファンドマネージャーがあなたの代わりに売買します。
多くの投資家から資金を集めることで多額から投資ができるメリットがありました。
さらに投資信託は、国内の株や債券だけではなく海外の株や債券で運用されているタイプもあります。
投資信託は、大きく分けて2つのタイプがあります。
インデックス型とアクティブ型です。
インデックス型は、株価や債券の指数と同じ値動きになるように運用されています。
指数とは、日経平均株価やTOPIXのようなその国の代表的な株価指数や債券の指数もあります。
指数は、英語でインデックスです。
日経平均株価は、簡単に言うと日本の代表的な225銘柄の株価を平均したものです。
指数にも銘柄の入れ替えがありますのでその時代に合った銘柄で構成されています。
指数は、日本の株式市場全体の値動きを示すようなものです。
これらはすべて個別銘柄の株価の集合体のようなものですから、
個別銘柄が全体的に値上がりすれば、株価指数も上昇します。
一方アクティブ型は、そのインデックス型よりも、高い成績を目指すタイプの投資信託です。
選任のファンドマネージャーが企業取材等を通してたくさんの企業を調査・分析して
どんな銘柄で構成するのかを決めています。
初心者には、難しい経営者との面談や財務情報の分析等を基に
まだ市場で評価されていない有望な個別銘柄をプロがしっかり選んで投資をします。
インデックス型よりも高い成績を収めるアクティブ型の投資信託もありますが
逆にインデックス型よりも成績が劣る投資信託もあります。
投資信託も選び方が重要なのです。
タイミングを考えない方が上手くいく?
投資で儲けるには、「安く買って高く売る」これしかありません。
なので「今は、買い時ですか?」とか「売り時ですか?」
と、聞く方が多いのですがタイミングを考え過ぎて、結局「損」することになる方が多いようです。
株価が下がるまで、ずっと待っていてなかなか投資を始められないのでしたら、
さっさと投資信託の自動積立を使って毎月決まった金額を購入した方が結果的には、上手くいきます。
そもそも、投資をしていない人が「今が安い」なんて、わからないのです。
それでしたら「タイミングを考えない」方が上手くいきます。
また、投資を始めると株式市場の動きが気になってしまい頻繁にチェックをして売買を繰り返す人がいます。
例えば10万円で買った株が、一週間後に2万円ブラスになったところで、売却してしまう。という方です。
どういう目的でその銘柄を購入したのか?
長期的な成長を見込んで購入したのでしたら、そんなに早く売却する必要は、ありません。
その後、また上昇することも考えられるのです。
そもそも株価の変動にずっと気をとられて本業が疎かになってしまうような方は株式投資をしない方が良いくらいです。
最初は、恐る恐る投資を始めたとしても調子が良くなってくるとリスクを大きく取ってしまうものです。
自動車の運転に例えて考えてみましょう。
制限速度50キロの道路で、初心者が100キロで走行したら、事故が起きる確率は高くなります。
車の運転に慣れてきたからと言って自分の許容量を超えたスピードの取り過ぎは大きな事故につながるかもしれませんよね。
大切なのは、時間の分散と投資対象の分散です。
まず投資をはじめるならば、失敗の確立が低い投資方法からスタートして
経験を積みながら、更に新しい投資の知識や情報を仕入れながら次のステップに進まれると良いでしょう。
推奨銘柄を買って失敗するパターンとは?
株式投資で失敗してしまう人に最も多いパターンは、
証券マンが推奨する銘柄にそのまま乗ってしまうことです。
他人の意見・情報を鵜呑みにするのはとても危険です。
それが有料の情報だとしてもです。
優良銘柄であっても購入のタイミングによっては、高値掴みになってしまいます。
株価を左右するような情報が一般の個人投資家の目に触れる頃には、往々にして株価はすでに高値圏にあるものです。
もちろん、さらなる上昇を見せるときもありますが、売却のタイミングを逃すことも多いようです。
また、買おうかどうか迷っている銘柄を誰かがネットの掲示板などで勧めていると
なんとなく安心感を覚えて購入してしまうのも良くありません。
投資は、自己責任です。
リスク管理を心がけて、保有している銘柄の全体で考えてくださいね。